個人や小規模事業所の経営者さんは、人手は要るけれど大々的に求人広告を打つコストの余裕がない。そんなジレンマに陥っているのではないでしょうか。
実は無料で求人募集活動を行うことはできます。しかしコスト0求人には「それなりの苦労」があるのです。
今回はコスト0求人募集をかけてみて大変だったことと、そのトラブル対処法をご紹介していきましょう。
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なかなかすぐには応募がこない
有名求人広告媒体(バイト◯、フロ◯◯ー、a◯など)に載せると、やはり閲覧数も応募数も桁ちがいでしょう。しかしコスト0求人は場所も条件も限られますので、アイディア勝負になります【→「コスト0求人のコツ(仮)」参照※後日アップ予定】
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急募・短期の求人には、無料求人広告媒体は向きません。しかし長期に継続してくれる人手が必要なときや、急がない先の仕事の求人には無料求人広告媒体も有効です。
広告内容を一から全部、自分で作らなければいけない
有料求人広告媒体は、広告代理店を通すのが一般的です。直接掲載依頼をすることもできますが、広告代理店を通したほうが下記のメリットがあります。
- 価格が安くなるケースが多い
- 求人広告に特化したプロが効果の高い工夫をした広告を作ってくれる
- 自分がすること(書いたり画像作成・選定したりなど)が少なくなる
しかしコスト0求人ではそれらを全部自分でしなければいけませんし、すべて自己責任です。コスト0求人は費用はかかりませんが、時間と精神力が必要になってきます。
応募要項も読まない応募者がくる
もしかするとここから先の応募者要因は大手有料求人広告媒体でも同じなのかもしれませんが……。それでも有料媒体なら数が違うので、その分まともな有効応募数も多いことでしょう。
まず応募要項も読まない人は、厳しい言い方をしますが「論外」です。そういった人は規則・規約などもまともに読んでくれないので、守ってくれません。
下記は実際当方にあったトホホな応募者さんの一例です。
【ケース1】健全な女性向け健康・美容記事ライターの募集なのに、「アダルト記事も書けます」という男性からの応募。
【ケース2】同意欄は応募の際すべてチェックするのが基本ですが、同意チェックなしに応募してくる人(納得いかないのに何故応募してくるの(・・??)
【ケース3】クラウドソーシング募集です。「全員採用ではないので、金額提示をされずまずは『メッセージ』から下記内容をそえてご応募ください」と書いているのに関わらず、勝手に金額提示(採用前提)応募をしてくる人多数。
(数名の方はきちんとメッセージ欄からの応募をしてくださっていたので、読めないはずはないのですが……)
【ケース4】ケース2から、更に発展。
①初回メッセージで「金額はいくらでしょうか(←※報酬額は募集欄に明記していますが……)」。
②→当方、報酬額の説明と共に「金額提示はもう少しいくつかお伺いの上で双方合意→ご依頼(合格)となったときに当方から提示します。ライター様からの金額提示作業は不要です」と返答。
③→しかしすぐに金額提示連絡してくる。
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この他にもまだまだ「困ったサマ」がたくさん出てきました。やれやれです……。
根気のない・あまりにスキルが低く簡単に考えている応募者がくる
これは「在宅ライター募集」という職種の特殊性からかもしれませんが。やっと応募がきても、「仕事」を簡単に考えている応募者が多くて苦労しました。
メール文がまともな人でも、いざ研修テスト記事(有報酬)を任せてみると文章のひどさにクラクラ……。手直しにかなり時間がかかりました。それでも真面目そうな印象だったので、何記事か研修すればゆくゆくは直してもらえるかなと思ったのですが、甘かった! 初回添削にショックを受けて、すぐにお辞めになりました。
次の研修ライターさんのテスト記事では、前出のライターさんよりは文章としてはそこそこ成り立っていましたが、まったく書き方規則にもクライアント様の意図や指示にも従っていません。
そしてこのお二人はチェックツールに通すと、コピペチェックに引っかかりまくりでした。「引っかかる」という程度のものではなく、「引っかかりまくり」です……。結局直し(修正)だけに半日以上の時間をPCかじりつきで費やしました。
ちなみにコピペチェックはまるまるコピペをしなくても起こる現象ではありますが、語句や流れが他サイトと同じなら引っかかりやすくなります。いわゆる「リライト」ですね。【→※「リライト回避のコツ(仮)」参照 ※後日アップ予定】
ライター募集の場合は「在宅」「初心者可」というポイントから、「誰でもOK!」と勘違いされがちなのかもしれません。そこで厳しめの審査基準や仕事内容についての説明文を書いたり、心得マニュアル送付をしたりするといいかげんな方の応募はグッと減りました。
応募時点で心を鬼にして人材をふるい分けることも、求人には不可欠ですよ。
柔軟性がなく自信満々の応募者がくる
職種や求人主が重視する採用ポイントにもよりますが、「自信満々すぎる人」はなるべく避けたいところです。
「自信満々な人」は主に経験者が多いのですが、未経験者や現在無職という方にも実はけっこういます。確かにある程度の自信やプライドは必要です。しかし自分の力を過信する人には下記のようなデメリットがあります。
- 委託元・雇用主の指示をきいてもらえない
- 委託元・雇用主に細かく反発するので、手間を取られる
- 柔軟性がないので、新しいシステムを受け入れてくれない
- 勝手な行動を取られて迷惑をかけられる
- 採用もしくは契約お断りをすると、怒ったり嫌がらせを始めたりする
- 褒めないときも、上記と同様に怒ったり嫌がらせを始めたりする
プロフェッショナルな仕事ができる人は、ある程度の自信を持ちながらもどこか「謙虚な姿勢」が見えるものです。
当方に集まった「自信満々な応募者」には下記のような傾向が見られます。
- 自己アピール文ばかりで、肝心の応募要項にあるプロフィールが抜けている。
- 志望動機・挨拶がなぜか上から目線→(実際の文)「一緒にお仕事してあげたいと思いました」など
- 次回からの改善点を少しお伝えすると激怒。しかし辞めない。
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不合格(落選)にすると恨まれる
どれだけ丁寧に対応しても、思いどおりにならなければ恨む人が(求人主が考える以上に)多いということは否めません。
筆者自身も恨まれて、別の場所に客(読者)を装ったいやがらせコメントを書きこまれました。しかしこのくらいはまだ些細なことです。他の求人広告主から聞いた話では「サイトにサイバーアタック(攻撃)された」という事例もあります。
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勉強になりました。そして良人材もみつかりました
上記のように求人・新人研修は大変でしたが、その分改善点・方針変更点など勉強になったこともたくさんあります。
その中でも砂金を探す程度の人員数ですが、本当に気持ちよく戦力になってくださる良人材にも巡りあえました。詳しくは次記事「コスト0求人でも良人材は見つけられる!(仮)」をご参照ください。【※近日アップ予定】
当然ですが求人主側はお給料・報酬を払っていますよね。押し切られたり妥協したりして、見合うお仕事をしてくれない人材を採ってしまうと赤字です。ビジネスではなく、ただのねずみ小僧式ばらまき大会になってしまわないようコツをつかんでいきましょうね。
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